第二話 前の住人 - 赤い折り紙 | Bunshare← 赤い折り紙第二話 前の住人
1日前更新
不動産屋の古い台帳を、知人のつてで見せてもらった。
この部屋の前の住人は、半年前に「引っ越し先を告げずに」退去していた。担当者の走り書きには、退去理由の欄にたった一言、「鶴が多すぎる」とだけ書かれていた。
その夜、郵便受けには七羽目の鶴が入っていた。折り目に、うっすらと文字のようなものが透けて見える。葉月は震える手で、その一羽を広げた。
中に書かれていたのは、自分の名前だった。コメント (0)
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